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【一人上手?】家は戦場【妄想上等!】Part2

127 :名無し迷彩:2006/10/13(金) 13:02:15
「デコッキング付きのダブルアクションか。軍も幼稚なものを使うようになったな」
「スミス&ウェッソン社からの訴状が受理されました」
「スライドが顔面に直撃した兵士が損害賠償を請求していますが」
……何事も挑戦には弊害が伴うというが、よもやこれまでとはな。

「さて、今一度君に問う」
緊張した空気が漂う中、中心の座席に鎮座する男が向かいの私に問いただした。
「君がそこまで、イタリアのアレに固執する理由とはなんだ?」
「各セイフティ等の安全性、作動の確実さ、大きく開けられたポートはジャムを極限まで回避でき―」
そこまで聞いた男は眉を吊り上げ、警告を発するランプのように顔を真っ赤にさせた。
「そんな上辺だけの宣伝文句は聞き飽きた!!」
隣に席を連ねる中年の男たちも次々と口を挟む。
「第一、口径が9mmという時点で安心ならんな。我々が.45で手に入れたモノは?質実剛健なナインティイレブンこそ、
我々の理想ではないのか?」
「左様。その銃を仮に.45にすれば、スライドの強度が持たないという。愚かしや」
「お前がそこまでアレをプッシュするのならば、賄賂の一つでも疑うのが妥当だな。違うのか?」
「やれ、ベトナムには君を送るべきだったな。現地ではその貧弱な9mmは役に立たないと実感できただろう」

好き放題言われ続けた私は、ようやく本心を話すことを決意した。
「お話しましょう。あのイタリアのメーカー、ピエトロベレッタは、私の妻の実父が経営している会社でした。
私は現地でその工場を見て驚愕した。そのベレッタには、ここアメリカには到底無い美しさがありました。
ただの人殺しの道具とは違う。また、ナインティイレブンのたかだか70年の歴史も、向こうの創業500年には到底及ばない。
妻が病気で安楽死の注射を打たれているとき、私に遺言を残しました。
『ベレッタのことは任せた』……と」

聞いていた男たちはフンと鼻を鳴らし、
「とにかく、このことは後の査問委員会で公表するつもりだ。せいぜい祈っているがいい」

去る1981年、ベレッタM92Fは、「M9」の名称で全軍に正式採用された。
私は妻の眠る墓の前で、このことを知らせた。

ベレッタM9に、花束を添えて。

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